弥生とマイクロソフトは3月26日、小規模法人/個人事業主向けソリューションで協業すると発表した。今回の協業により両社は、啓蒙活動や販売促進活動を共同で実施するほか、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Windows Azure」にてSaaS型業務アプリケーション「弥生SaaS(仮称)」の提供も開始する。

発表会に出席した弥生 代表取締役社長 岡本浩一郎氏(左)とマイクロソフト 代表執行役社長 樋口泰行氏(右)

啓蒙活動に関しては、IT化促進のためのイベント/セミナーを今後1年間で6回開催する予定。PCメーカーや家電量販店とも連携して実施する計画で、すでに、5月からマイクロソフト新宿本社で「会計セミナー」を、6月から家電量販店のセミナールームで「Office 2010+弥生セミナー」を開催することが決定している。さらに、マイクロソフトの中堅中小企業向け相談窓口「マイクロソフトIT化支援センター」の提案メニューに弥生製品を追加するほか、マイクロソフトのITベンチャー/起業家支援プログラム「Microsoft BizSpark」や、中小規模のWeb開発企業向け支援プログラム「Microsoft WebsiteSpark」を、弥生ユーザー/パートナー企業向けのセミナー等で紹介していく。

セミナーなどを共同で実施

また、販売促進活動という点では、PCメーカーと連携して弥生製品を組み込んだWindows PCを販売するほか、小規模法人向けに弥生ネットワークシリーズとWindows Serverを組み合わせたサーバも販売していく。

販売促進活動の内容

そして、弥生SaaSに関しては、今年半ばに一部の会計事務所とその顧問先ユーザーを対象にしたクローズドβ版を公開し、2011年半ばに商用サービスを開始する予定。開発/販売を弥生が担当し、マイクロソフトが技術支援を行う。

弥生SaaS(仮称)も提供予定

そのほか、協業には「最新技術への早期対応」といった項目も盛り込まれており、弥生製品を最新のマイクロソフトプラットフォームに早期に対応させていくという。

「最新技術への早期対応」に関する内容

両社は、今後3年間で36万社の新規導入という目標を掲げている。これは、国内の小規模法人/個人事業主の10%にあたる規模になるという。