Firefox人気のきっかけとなったアドオン、Chromeに登場

The Web Developer Toolbar Comes to Chrome - SitePointにおいて、Chrome向けのWeb Developerエクステンションが公開されたことが紹介されている。

「Web Developerエクステンション」という名前を聞いて懐かしさを覚えるWebデベロッパやWebデザイナは少なくないだろう。現在ではFirefoxにおけるデバックツール、インスペクタツールといえばFirebugを思い浮かべることが多いだろうが、そうなる前はWeb Developerに使われることが多かった。Web DeveloperはWebデベロッパやデザイナがFirefoxを使い始めるひとつのモチベーションになっていた。

公開されたWeb Developerはバージョン0.1とされ実験色が強い。提供されていない機能もあり、実用的に使えるようになるにはまだ数回のバージョンアップが必要だ。Web DeveloperやFirebugが登場した当時と今では状況が異なっており、メジャーブラウザはそれぞれが自前の開発支援ツールを提供している。このためWeb DeveloperはChromeにとってキラーエクステンションにならないかもしれないが、Firefox人気を牽引したエクステンションのひとつがChromeに対応したことは興味深い。

Chrome向けに提供されているエクステンションはFirefox向けに提供されているエクステンションやアドオンに比べるとまだ少ない。しかしかなりの勢いでその数を増やし続けている。Firefoxよりもエクステンション開発が簡単になっていることが、この増加傾向を後押ししているとみられる。