ソニーはCSR活動の一環として、NPO法人そらべあ基金が運営する「そらべあスマイルプロジェクト」を支援している。先月、そのそらべあスマイルプロジェクトで選出された3か所の幼稚園/保育園に対して太陽光発電設備の寄贈記念式典が行われたので、その模様を簡単にお伝えしよう。

そらべあスマイルプロジェクトは、賛同企業からの協賛金をもとに、太陽光発電設備「そらべあ発電所」を全国の幼稚園や保育園に寄贈していく取り組み。ソニーでは2008年から市販向け電池及び充電池/充電器の売上の一部をそらべあ基金に寄付し、同基金とともにグリーン電力の普及/啓発を行っている。

ソニーが販売する充電池/充電器「サイクルエナジー」シリーズ。製品パッケージにそらべあロゴを掲載し、消費者に対しても環境啓発を行っている

今回式典が開催されたのは、2009年9月25日~10月23日に募集が行われた「第4回そらべあスマイルプロジェクト」のもの。応募があった204園の中から、福島県須賀川市の「栄光保育園」、広島県広島市の「的場幼稚園」、宮崎県小林市の「まがた保育園」が選出され、各園にホンダソルテック製 太陽電池モジュールが設置された。

なお、太陽電池モジュールの最大出力は3kW相当。メーカー保証期間は10年間となる。

宮崎県小林市 まがた保育園での式典の様子。太陽電池モジュールの前で記念撮影(右側)

福島県須賀川市 栄光保育園での式典の様子。ソニーエナジー・デバイス 大石渉司第2製造部門部門長より記念パネルが手渡された。同園は、プロジェクト初の東北地方への寄贈となる

広島県広島市「的場幼稚園」での式典の様子。ソニー CSR部 石野正大マネジャーより記念パネルを授与。右の写真は設置された太陽電池モジュール

そらべあスマイルプロジェクトにより設置された太陽電池モジュールの数は、今回の3園を含めて計11基に上る。応募条件には、太陽光発電が可能な立地条件のほかに、「子どもたちといっしょに環境について学ぶ意欲がある」といった項目も盛り込まれており、選出された保育園では式典後も同モジュールなどを使って環境保全の大切さを継続的に教育している。

3月12日には、「第2回そらべあスマイルプロジェクト」で当選した岩槻バンビ保育園で、東京造形大学の学生たちによるワークショップが実施された。以下はそのときの様子である。

岩槻バンビ保育園で実施したワークショップの様子

園児は、氷のブロックの形で描かれたシールを使って学習した

ワークショップで作成した絵を掲げる園児たち

作品を手に記念撮影

なお、そらべあスマイルプロジェクトは、今年に入り、1月に第5回(ソニー損害保険協賛)、2月に第6回(シチズン時計協賛)の募集を行い、選考を進めている。現在は、3月26日を締切とする第7回(ソニーマーケティング協賛)の募集が行われている。