Texas Instruments(TI)は、ビデオ・セキュリティ・カメラSoC「DMVA1」を発表した。2010年第2四半期中にサンプル出荷を開始する予定となっている。

同製品は、ビデオ監視市場に特化したSoCで、同社の第1世代のビジョン・コプロセッサを集積することでエントリレベルの解析機能を実現、人数計測、トリップ・ゾーン、インテリジェントな動き検出、カメラの改ざん検出、ストリーミング・メタデータなどの解析機能を容易に導入することが可能になるほか、ビジョン・コプロセッサと解析機能を1チップに集積したことで、ビデオ解析対応型IPカメラのコストを従来構成に比べ1/10以下に削減することが可能となる。

コアにはARMの「ARM926EJ-S」(300MHz動作版)を採用。ビデオ・コプロセッサはH.264、MPEG-4、MJPEGなどのコーデックをサポートしている。

また、同社の第5世代ISPも搭載されており、カスタマはアルゴリズムを独自で作成したり、高品質画像を実現するため高額な光学機器を購入したりする必要がなくなるほか、動画手ブレ補正、顔検出、ノイズ・フィルタ、オート・ホワイト・バランス、オートフォーカス、オート露出、エッジ強調など、ビデオ品質を強化する機能により、画像向上を実現できるようになる。

さらに、GUIによる実装簡素化が可能なリファレンスデザイン一式も用意されているという。