富士通マイクロエレクトロニクス(FML)は、従来のNOR型フラッシュメモリの読み出し速度の高速化および低消費電流化を実現する新NOR型フラッシュメモリマクロ「EcoRAPID(Ecology Read Access Path Isolation Dynamic technology)」を開発したことを発表した。

同NORは、従来のNOR型フラッシュメモリに、独自のメモリアクセス技術であるFCRAM(Fast Cycle Random Access Memory)の回路要素を応用することで、セルアレイの最適化による駆動時の負荷低減と、電源回路技術の工夫によりデータ読み出し方式の高速化を実現。これにより、アクセススピードは同社従来比2.5倍となる10nsを実現したとともに1セルあたりの動作消費電流を同1/3となる9μAへと低減することに成功した。

EcoRAPIDの技術効果

なお、同社では今後、高速、低消費電流、高信頼性が求められる車載向け、産業機器および民生機器向けフラッシュマイコンなどに向けたエコロジー技術の中核としてEcoRAPIDを展開していく予定で、各システムの環境負荷低減を実現していくとしている。

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