Crayは3月23日(米国時間)、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)サーバ市場向けスーパーコンピューティング(スパコン)ソリューション「Cray CX1000」を発表した。Intel Xeonプロセッサをベースとしたシステムで、価格は900万円台から、としている。
同スパコンは、Microsoft Windows HPC Server 2008もしくはLinuxで構成でき、「超並列分散メモリ」「大規模共有メモリ」「GPUコンピューティング」の3種類のコンピューティングアーキテクチャをサポートする。
1台のスタンドアロン型のキャビネットに1~4台のシャーシを搭載可能で、スケールアウトクラスタコンピューティングのためのデュアルソケットIntel Xeon Processor 5600シリーズを搭載した「Cray CX1000-C」、アクセラレータベースのHPCに向けてはNVIDIA Tesla GPUを搭載した「Cray CX1000-G」、IntelのQuickPath Interconnect(QPI)テクノロジをベースとした最大128CPUコア、大容量共有メモリ(SMP)ノードの提供が可能な「Cray CX1000-S」の3種類の構成が用意されている。
なお、すでに同スパコンは米国カリフォルニアを拠点とし、オープンホイールのレースカーの設計、製造を行っているSwift Engineeringが導入することを決定しており、既存のCray CX1システムなども含めた活用により、空力概念の設計、開発における重要なツールである数値流体力学(CFD)の能力を拡充し、2012 IZOD IndyCar Seriesの次世代レースカーのシャーシの設計、開発の取り組みを進めていく計画としている。