米Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、同社のコンパクト光測定器「N7700」シリーズに波長可変光源とマルチモード対応光アッテネータを追加したことを発表した。これにより、伝送システムの検証や、光トランシーバの製造試験をさらにコスト効率よく行うことができるようになると同社では説明している。

新たに追加されたのは、1ポート波長可変光源「Agilent N7711A コンパクト波長可変光源」および4ポート波長可変光源「Agilent N7714A コンパクト波長可変光源」の2製品で、いずれもCバンドとLバンドの波長に対応している。

N771シリーズの外観

また、細い線幅とオフセット・グリッドの微細調整機能により、最新の伝送システムに対する最適な試験信号光を実現している。加えて、同社のライトウェーブ・メジャメント・システムのユーザは、N7711Aと同等の機能を提供する新製品「Agilent 81950A ローコスト波長可変光源」を、8163Bや8164Bメインフレームに組み込むことも可能だ。

さらに、マルチモード対応光アッテネータとして、2チャネルの「N7766A マルチモード対応 マルチチャネル光アッテネータ」と、4チャネルの「N7768A マルチモード対応 マルチチャネル光アッテネータ」も併せて発表。2製品とも、新開発のパワーモニタを搭載しており、正確で効率の高い測定系の構築を実現するほか、減衰の設定を高速に行うことが可能で、データ通信ネットワーク向け光デバイスやモジュールの測定にも対応できる。

なお、N7711A/N7714Aおよび81950Aは幅が19インチラックの半分、高さも1U分のコンパクト筐体を採用しながら、任意の波長グリッドに調整することが可能となっている。価格はN7714Aが約280万円(税別)で、N7768Aが約220万円(税別)となっており、5月1日より販売を開始、同6月からの出荷を予定している。