半導体市場調査会社iSuppliの日本法人アイサプライ・ジャパンは2009年の半導体メーカー売上高ランキング上位25社(確報値)を発表した。

トップ5社は2008年と変わらず、Intel、Samsung Electronics、東芝、Texas Instruments(TI)、STMicroelectronicsの順番となった。

同社のまとめによると、2009年の半導体市場は世界全体で2,299億ドルとなり、2008年に比べて11.7%減少した。地域別ではアジア太平洋地域(日本を除く)に本社を有する半導体メーカーが健闘。2009年の売上高は合計で445億ドルと2008年に比べて2.3%伸びた。例えば韓国Samsung Electronicsは前年比3.5%成長、韓国Hynix Semiconductorは同3.7%成長、台湾MediaTekは22.6%成長を記録した。SamsungとHynixはDRAMとNAND型フラッシュメモリ、MediaTekはワイヤレス用半導体が売上増に大きく寄与した。

そのほかではマイクロプロセッサの大手ベンダであるIntelとAMD、ワイヤレス用半導体の大手ベンダQualcomm、DRAMの大手ベンダであるエルピーダメモリが半導体市場全体の平均よりも良い業績を残している。

逆に景気後退の影響を大きく受けたのは、ソニーとFreescale Semiconductorだ。ソニーは同35.7%減、Freescaleは同31.5%減と売上高を大きく減らした。ソニーは民生用半導体の落ち込み、Freescaleは携帯電話機用半導体事業の休止が販売成績に響いた。

iSuppliによるランキング(2010年3月17日発表資料と2009年3月11日発表資料からまとめた)