Analog Devices(ADI)は、リアルタイム画像/動画解析アプリケーション用に、画像処理ソフトウェア・モジュールの無償提供を開始したことを発表した。
同モジュールは同社のBlackfinプロセッサ・ファミリ向けに最適化されたもので、「画像/動画解析ツールボックス・ライブラリ」と「画像処理ツールボックス・モジュール」が用意されている。
同ライブラリは、ビデオ監視機器の内部に組み込まれている侵入検出や物体の放置/持ち出し検出などのアプリケーションの生成用のイメージング・ツール。また、固定カメラが捕らえたビデオ中にある前景の物体/ブロブの検出もサポートするほか、ライブラリ中のC言語対応可能アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)は多くのビデオ監視用途に利用することが可能だ。
一方のモジュールは、固有の同社のAPIとビットイグザクトに対応しており、さらにIntelが開発したOpenCV仕様のAPI向けにCリファレンス・コードやラッパー・コードも提供する。Blackfinプロセッサ上での初期的な実装に用いられるデモコードには、色変換、コンボリューション、コリレーション、ソーベル・フィルタ、画像形態、カルマン・フィルタ、画像ピラミッド、画像フィルタ、マトリクス/ベクトル・オペレーション、インテグラル・イメージ、ハフ変換などがある。
なお、ライブラリ、モジュールともに、「ADSP-BF51x」、「ADSP-BF52x」、「ADSP-BF53x」、「ADSP-BF54x」および「ADSP-BF561」プロセッサファミリ向けに最適化されており、デモは「ADSP-BF527」、「ADSP-BF533」、「ADSP-BF548」、「ADSP-BF561」のBlackfinプロセッサ用評価ボードキット「EZ-KIT Lite」向けに提供されている。