非営利団体Symbian Foundationは3月18日(現地時間)、Symbianプラットフォームを「GCC」(GNU Compiler Collection)でコンパイル可能にするための最新プロジェクト「Software Freedom Fighters」を開始した。
Symbianは今年2月、携帯電話OS「Symbian」のコードをオープンソースとして公開(ライセンスはEPL)しているが、コンパイラはプロプライエタリ時代からの流れで英ARMの「RealView Compilation Tool」(RVCT)しか利用できず、RVCTライセンスが必要となる。
最新のプロジェクトは、フリーソフトウェアコンパイラであるGCCでSymbianをコンパイル可能にするインキュベーションプロジェクト。オープンソースのコンパイラランタイムの提供、GCC 4.4でカーネルのコンパイルを可能にする、などの目標を掲げており、GCCコミュニティとも共同で作業を進める。これにより、商用コンパイラを利用することなくSymbianプラットフォーム開発ができるようになる、としている。