STMicroelectronicsは、CryptoFirewallセキュリティ機能を搭載したSTB用SoC「STi7108」を開発、サンプル出荷を開始したことを発表した。

Cryptography Researchが開発したCryptoFirewallセキュリティコアにより、既存のセキュリティ・アーキテクチャの脆弱性を克服するため、STBの限定受信方式と協調動作する専用の耐タンパー性/耐エミュレーション性ハードウェアを備えている。

同セキュリティ機能は、すでに7,500万台以上の製品に搭載された実績と有するほか、衛星放送、ケーブルTVおよび新しいインターネット・ベースのペイTVサービスに対応しており、ペイ・パー・ビュー(Pay Per View)型およびサブスクリプション型のビジネス・モデルとも互換性を持つ。

同社では同SoCを用いることにより、同セキュリティ機能を内蔵したことによるハードウェアの安全性に向けた要求をサポートする機器メーカーおよびコンディショナル・アクセス(CAS)ベンダの安全性向上だけでなく、製品開発期間の短縮および開発コストの低減が実現できるようになるとしている。