富士通は3月19日、郵便事業株式会社(以下、日本郵便)のインターネット郵便サービス「Webゆうびん」のシステムを構築したことを発表した。同サービスはすでに2月1日から開始されており、インターネット経由で手紙や書類などの郵便物を送ることができる。
「Webゆうびん」には、利用者が作成したメッセージをインターネット経由で配達を依頼して郵送できる「Webレタックス」、Word文書やPDFファイルを速達郵便物に準じた形式で配送できる「Web速達」、受取人・の住所や氏名、文面を指定すれば、日本郵便側が印刷・封入・封かんを行い、普通郵便物として配送してくれる「Webレター」の3つのサービスが用意されている。
同サービスのシステムは24時間365日稼働に対応したものとなっており、富士通は設計段階から日本郵便各支店(約1400箇所)への導入・展開作業までを約4ヵ月で実現したとしている。同システムのハードウェアインフラは同社のPCサーバ「PRIMERGY」やUNIXサーバ「SPARC Enterprise」、ソフトウェアインフラはビジネスアプリケーションの「Interstage」や統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」で構築されている。
「Webゆうびん」のサービスはすでに2月1日より開始されているが、発表までのタイミングのずれについて富士通は「大学の合格通知の配送といった利用のピーク期を経て安定稼働を実証したことを踏まえ、この時期の発表となった」(同社広報IR室)としている。