NECエレクトロニクスは3月17日、2009年5月に発表したUSB 3.0対応ホストコントローラLSI「μPD720200」が順調に出荷数を伸ばしていることから、2010年4月以降の生産能力を従来の月産100万個から倍となる200万個に引き上げることを明らかにした。
USB 3.0は従来のUSB 2.0比で10倍以上高速なデータ転送速度5Gbpsを実現したもので、同製品は2009年9月にUSBの仕様策定団体である「USBインプリメンターズ・フォーラム(USB-IF)」より「サーティファイド・USB 3.0」認証を取得、量産出荷を行っていた。
同社は1996年からUSB-IFにおいて、規格策定、技術開発などの活動を展開してきており、2000年4月には他社に先駆けてUSB 2.0準拠ホスト・コントローラLSI「μPD720100」の市場投入を果たしたほか、ハブ・コントローラLSIなどの展開を行うことで、2010年2月末現在で、累計1億8,000万個のUSB関連製品の出荷を達成している。
USB 3.0に関してはホスト・コントローラLSIの出荷だけでなく、USB 3.0の通信機能を実現するIPコアを組み込んだASICの受注活動なども開始しており、こうした活動を通じて、USB 3.0のプロモータの一員として、今後ともUSB 3.0の普及を進めていくほか、次世代USB規格の策定についても、USB-IFのコンソーシアム中での議論を通じて取り組んでいくとしている。