東京電力は3月11日、通信機能など新型電子式メーター(スマートメーター)の新たな機能の検証を目的として、平成22年度下期から段階的に新メーターを家庭に設置する実証試験を行うことを発表した。
同メーターのデータの伝送の仕組みは、メーター同士で通信することでそれぞれの計量データを集約装置まで伝送し、そこから通信回線を介して同社の事業所などに送られるというもの。
新型電子式メーターにおける計量データの伝送の仕組み |
同メーターは、顧客の電気の使用状況を30分単位で記録し、インターネット上で時間帯別の使用状況を知らせ、顧客に最適な電気契約内容や電気機器の賢い使い方をアドバイスする。
同メーターは遠隔操作が可能なことから、停電時に遠隔から通電状況を確認することで、原因部分の特定作業が容易となって復旧時間を短縮できるとともに、移転や契約変更時に遠隔から作業を実施することで顧客の立ち会いなどの負担を軽減できる。
機器の機能の検証などは今年10月から開始され、業務検証などは来年10月から行われる予定。