米Googleは11日(現地時間)、JavaScriptのコンフォーマンス(適合性)テストスイート「Sputnik」をWebブラウザから実行できるテストランナーを公開した。
GoogleはChromeブラウザのリリース時などにJavaScriptの実行速度を比較したベンチマーク結果をアピールするが、Sputnikはブラウザのスピードではなく、ブラウザが正しくJavaScriptを処理しているかを調べるテストスイートである。ECMA-262仕様の第3版で定義されているJavaScript 3の実装を5,200以上のテストを通じて様々な角度から検証する。昨年6月にリリースされ、その後オープンソース・プロジェクトとなった。ブラウザからのテスト実行はユーザーおよび開発者のコミュニティから最も要望の多い機能だったという。公開されたテストランナーでは、1つのURLからワンクリックでSputnikの全てのテストを完了できる。
Sputnikのテストランナー・サイトではJavaScript仕様に対する適合性テストのほか、主要ブラウザの適合状況を比較したページも用意されている。11日時点で最もスコアが高いのはOpera 10.50(不合格: 78テスト)で、最下位はInternet Explorer 8(同463テスト)だ。