富士通は3月11日、ITシステム構築・保守の開発量の削減や標準化を支援するアプリケーションフレームワーク 製品「INTARFRM」を新たに開発し、4月1日より提供開始すると発表した。同製品は、設計支援機能、開発支援機能、実行機能、保守支援機能などを有するソフトウェアとドキュメントから構成される。

同製品は、累計5万2,000ライセンス以上の実績を有する同社グループのノウハウが蓄積されたアプリケーションフレームワーク(「QuiQpro」、「eProad」、「Client J Framework」 、「EZDeveloper」)を統合・発展させ、グローバル対応したもの。

同製品により、以下のようなことが行える。

  • リポジトリを活用した要件・設計のトレーサビリティ
  • 同社の「新要件定義手法」によるビジネス目標を実現する要件が漏れなく設計に反映されていることの確認
  • 設計情報からのソースコード・テスト仕様書の自動生成によるソフトウェアの品質向上・テストの効率化
  • 要件変更時・設計変更時・保守・改修時におけるソフトウェアの影響部分の判別の容易化

INTARFRMの仕組み

同製品は円滑な設計作業を可能にする設計支援機能を提供し、インターネット環境での大規模開発や分散開発を実現するほか、Java、Visual C#、Visual Basic、COBOLなどさまざまな開発言語に対応しているため、レガシーシステムのモダナイゼーションも可能。

また、オンプレミスとクラウドの両方に対応しており、SaaS化に必要となるマルチテナントなどの部品を用意しているため、開発したアプリケーションを容易にSaaS化することができる。加えて、SOAを適用することで、他システムやクラウド環境上で動作するSaaSとの連携も行える。

同製品を構成する主要な製品の概要と価格は次のとおり。

ライフサイクル重視型

製品名 分類 環境 価格(税別)
INTARFRM Design Facility Base 10万円
INTARFRM Development Facility Web Application JavaEE、.NET Framework 各10万円
INTARFRM Runtime Web Application JavaEE、.NET Framework 各30万円

機動力重視型

製品名 分類 環境 価格(税別)
INTARFRM Development Facility Web Application Smart Client .NET Framework 12万円
INTARFRM Runtime Web Application Smart Client .NET Framework 30万円