Panda Securityは3月10日、同社とDefence IntelligenceとFBIとスペイン公安当局によって構成された組織により、12月23日に1,300万台以上のPCを感染させた大規模なMariposaボットネットが発見されてシャットダウンされた後、首謀者3名が逮捕されたことを発表した。

Mariposaの最も影響を受けた国別のランキングは、インド(国全体の19.14%が感染)がトップで、これにメキシコ(12.85%)、ブラジル(7.74%)が続く。同様に都市は、ソウル(危険にさらされたIP アドレスの割合が5.36%)、ボンベイ(同4.45%)、ニューデリー(同4.27%)となっている。

Mariposaの影響を受けた国 資料:Panda Security

PandaLabsのテクニカルディレクターであるLuis Corrons氏は、「感染率が高いのは、コンピュータセキュリティ教育のプライオリティが高くない国。コンピュータセキュリティの認知を向上させる活動を過去数年以上実施した国(米国、ドイツ、英国、日本のような)では、感染数は少なかった」と、コメントしている。

また、ジョージア工科大学の博士候補であるDavid Dagon氏は、Mariposaの地域分布について、「感染に関する通常の予想を覆すこのボットネットの様子は注目に値する。通常は"西のボットマスターが東の被害者を攻撃する"と報道されるが(例えば、ロシアのボットマスターと米国/東欧の被害者)、Mariposaでは正反対の傾向が見られる」と述べている。