ソニーは、3D映像を2台のカメラで撮影する際に生じる映像のズレを調整するマルチイメージプロセッサ「MPE-200」を3月15日に発売することを発表した。
3D映像制作では、一般的に2台のカメラを固定するカメラリングを使用し、右目用と左目用の映像を同時に撮影している。MPE-200ではこれらの映像を高速演算で解析し、カメラ間の色味や光軸等のわずかなズレを表示、簡単に補正することが可能。従来は人の目で映像を見て調整していたが、同製品を使用することでカメラの設定にかかる時間を短縮し、よりズレの少ない映像を撮影できる。また、撮影後の補正もサポートしている。
映像の調整には、PC用のステレオイメージプロセッサソフトウェア「MPES-3D01」を使用する。画面上で映像のズレを表す波形が表示され、それを見ながら各項目の数値をPC上で変更することで、調整を行うことができる。また、映像のモニタリングや配信用途向けに、「サイドバイサイド」、「トップアンドボトム」などの信号に変換して出力することができ、左右片方のみの出力も可能となっている。
同製品は4月に米・ラスベガスで開催される「NABショー 2010」に出展される予定だ。