Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform, Opera Unite, allowing you to stream music or share files, photos and more, right from the browser. |
GoogleはWebアプリケーションのオフライン機能を強化するためにGoogle Gearsを公開した。Webアプリケーションの普及を目指すGoogleにとってGearsはノートPCやモバイルデバイスなどネットワークの接続と切断を繰り返すようなデバイスで自社サービスの使いやすさを向上させるために欠かせない技術。公開後、多くのアプリケーションがGearsに対応し、その機能を使うようになった。
Googleは次のステップとして、Gearsの撤廃を計画。Gearsという固有のプロダクト機能ではモバイルデバイスなど幅広いプラットフォームに普及させることは難しいとして、同様の機能をHTML5やそれに準ずるW3C規約として実現する方法へ方向転換。Gearsの終了を発表し、かわりにChromeでの実装や規約策定に力を入れている。HTML5として策定されればGoogle Gearsが対応するよりも多くの環境で同様の機能が使えることになる。
こうしたオフラインに対応するための機能はChromeのみならずほかのブラウザでも実装が進められている。たとえば最新版となるOpera 10.50には、HTML5に関連して策定が進められている次の2つの規約に対応する機能が実装されている。どちらもオフライン機能を強化する上で欠かせない。
Opera 10.50 - opera:configの設定画面にストレージ設定画面が追加されている |
Opera 10.50 - opera:aboutのページにSQLite 3.6.22が採用されている旨が記載されている |
Opera Core Concerns - Persistent client side storage for your persistent needsで対応状況と利用された実装系が紹介されている。Web Storageに関してはストレージmutexとストラクチャードストレージを除いて他の機能をすべてサポートしているという。パフォーマンスも優れているようだ。
Web SQL Databaseの実装にはSQLiteを採用したと説明がある。SQLiteはFirefoxでも組み込みデータベースとして採用されており、確かにOpera 10.50のドキュメントにはSQLiteを採用しているという説明がある。Operaはバイナリ形式で配布されているため、パブリックドメインで公開されているSQLiteは組み込みSQLデータベースとして採用するには妥当な選択肢。なお、作成されたストレージやデータベースの情報はアドレスバーに「opera:webstorage」や「opera:webdatabases」と入力すれば確認できる。