DNPデジタルコムは3月4日、京セラコミュニケーショーンシステム(以下、KCCS)が開発したチケット制のWebサイト脆弱性診断サービス「かかりつけWeb診断」を共同で商品化し、サービスの提供を開始した。
同サービスは、企業のコーポレートサイトやモバイル端末向けのWebサイトに対しインターネット経由で脆弱性診断を行うもので、財団法人地方自治情報センターの2008年度版の「ウェブ健康診断」仕様に準拠している。
利用回数ごとに課金される仕組みとなっており、あらかじめチケットを購入した上で診断サービスを利用することになる。同社によると、これによって一般的に必要とされる事前の見積り依頼や予算確保といった煩雑な業務が不要となるため、サイト更新の際に「面倒だから」などといってチェックを先送りするといった課題を改善できるという。
1回あたりの利用料金は1万7,000円だが、チケットの購入枚数は10枚からとなっている。Webサイト1画面あたり1枚のチケットが必要となるが、200枚購入の場合は30%の割引が適用される(Webアプリケーションの診断は5画面からとなる)。
また、同サービスにはインターネット上の診断だけではなく訪問診断のメニューも用意されており、この作業はKCCSが担当する(訪問診断にはチケット10枚/日が必要)
DNPデジタルコムは大日本印刷(DNP)の子会社で、同サービスの販売はDNPとDNPデジタルコムが行う。改善提案のコンサルティング業務などの関連サービスを含めた同サービスの売上目標は2011年までの2年間で3億円となっている。