NECと富士通がこのほど、2011年度の新卒の採用計画を発表した。両社ともに、前年を上回る採用人数を予定している。

NECは、2011年4月入社の大学卒の新卒採用を事務系と技術系と合わせて、300名を計画している。採用人数が100名だった前年度と比べ、3倍に増やすことになる。前年度はゼロだった経験者(2010年4月~2011年3月入社)の採用も150名行う予定だ。

前年度は上回ったものの、大卒新卒の採用が840名、経験者の採用が250名だった2008年度にはまだ及ばない。

同社は人員増の要因として、クラウドサービスを核としたIT/ネットワークソリューション事業の拡大や海外事業の強化を挙げている。

一方富士通は、2011年4月入社の大学卒(大学院卒含む)の新卒採用を事務系が170名、技術系が370名、合計540名を計画している。事務系を170名、技術系を270名、合計440名を採用した2010年度に対し、100名増やす予定となる。

同社もNECと同様、事務系が170名、技術系が415名の計585名を採用した2009年度の水準よりは低い。

いずれも今年4月1日付けで、代表取締役社長の交代を発表しており、今後の展開に注目が集まる。

NECの新社長、遠藤信博氏

富士通の新社長、山本正己氏