本田技研工業の子会社で太陽電池の製造・販売を手がけるホンダソルテックは3月1日、同社の薄膜太陽電池が阪神甲子園球場で稼働を開始したと発表した。

同社の薄膜太陽電池は、阪神甲子園球場のリニューアルに伴い、銀傘という愛称で親しまれている内野席の屋根に設置された。

今回甲子園に設置された薄膜太陽電池は同社が独自に開発したもので、銅、インジウム、ガリウム-セレン(CIGS)の化合物を素材とした薄膜で形成されており、製造時から環境に優しい。

推定される発電量は年間約19.3万kWh(同社調べ)、CO2削減量は年間約133tとなっている。CO2削減量は阪神電鉄の調査によるもので、火力で発電した場合と比べたCO2削減量の値。太陽光発電協会が規定する、日本の電力会社の使用端CO2排出単位等を基に計算した場合の年間CO2削減量は約61tとなる。

同社は2007年から一般住宅用の太陽電池を、2008年から公共・産業用の太陽電池モジュールを販売している。現在、一般住宅用、公共・産業用それぞれ2種類計4種類の太陽電池モジュールを販売している。

ホンダソルテックの薄膜太陽電池を設置した阪神甲子園球場