パナソニック電工は3月1日、東武タワースカイツリーが建設を進めている東京スカイツリー ライティング機器のパートナー企業に決定したことを発表した。パナソニック電工はライティングデザインのオールLED化を目指し、タワー専用のLED照明器具の開発を進めていく。

同社は、東京スカイツリーのライティングデザインである、江戸で育まれてきた心意気の「粋」と、美意識の「雅」で用いられるLED照明器具を、日建設計/戸恒浩人氏(シリウス ライティング オフィス)の監修の下で開発する。

東京スカイツリーのライティングデザイン、左が江戸で育まれてきた心意気の「粋」、右が美意識の「雅」 CG画像提供:東武電鉄(株)  東武タワースカイツリー(株)

同社の高精度色再現技術により、ライティングデザインの「粋(水色)」と「雅(江戸紫)」を再現することに成功した。東京スカイツリーライティングデザインのカラーの再現は、同技術により約1,000万色以上にもなる光色の中から定量的に数値で把握したうえで行われる。江戸紫の「雅」については、実験を経て専用のLEDが新たに開発される予定。

また同社は、3次元光学設計により、光の出方・量を予測し、タワーのライトアップに必要な高出力のLED器具を開発するほか、LEDと電源の新規開発と配光と放熱設計によりLEDの出力をアップしている。

省エネ対策としては、従来光源(メタルハライドランプ400W)を採用した場合に比べ、約50%の消費電力を削減が可能になる(同社LED照明器具1台での想定試算比較)。