ハイテク市場調査会社の米Gartnerは2月24日に2010年の半導体市場予測を更新した。新たに発表した成長率は19.9%とかなり高い。

2010年の半導体市場規模は2,760億ドル。2009年は前年比9.6%減の2,310億ドルと推定しているので、2桁近いマイナス成長の2009年から20%もの高成長へと転じることになる。相当に強気の予測と言える。

Gartnerは2009年秋に2009年の半導体市場見込みと2010年の半導体市場予測を発表していた。この時点における2009年の市場見込みは前年比11.4%減の2,260億ドル、2010年の市場予測は同13%増の2,550億ドルだった。

上方修正の大きな理由はPCの出荷台数が2010年は20%近く伸びると期待したことと、DRAMの需要が強まりながらも価格が堅調に推移すると予想したことによる。DRAM市場の規模は2010年に前年比55%増と、極めて高い成長率になるとGartnerは予測する。

同社は中期的には半導体市場は、2014年まで順調に成長を続けるとする。2012年の市場規模は3,040億ドルに達すると予測した。

西暦 売上高(単位:億ドル)
2002年 1,556
2003年 1,782
2004年 2,220
2005年 2,383
2006年 2,639
2007年 2,695
2008年 2,550
2009年(見込み) 2,310
2010年(予測) 2,760
半導体の世界市場規模の推移(Gartnerによる過去の発表資料を元に著者が再構成)