IDC Japanは3月1日、2009年通年の国内サーバ市場動向を発表した。同発表によると、2009年の国内サーバ市場規模は4,807億円となり、前年と比較して19.2%縮小した。2009年通年の出荷台数は前年から14.4%減少して51万7,000台だった。
2009年の国内サーバ市場は出荷金額/出荷台数ともに、比較可能な2001年以降で最大のマイナス成長を記録した。
ベンダー別の出荷金額では、富士通が3年連続で首位を獲得した。同社はメインフレームとx86サーバが好調で、メインフレームは多数の大型案件を獲得し、x86サーバの出荷金額は上位6社で唯一プラス成長だった。2位はメインフレームの大型案件が貢献したNECで、3位以降は日本IBM、日本HP、日立製作所の順で前年と同じだった。上位5社すべてがマイナス成長だった。
一方出荷台数では、前年に引き続きNECが1位だった。2位以下は日本HP、富士通、デル、日本IBMとなり、前年から富士通とデルの順位が入れ替わった。
同社はまた、2009年第4四半期の国内サーバ市場の動向も発表した。これによると、同年同四半期の市場規模は1,099億円で、前年同期比12.2%減、2008年第4四半期から5期続けて2桁の大幅なマイナス成長となった。一方、出荷台数は同4.2%減の14万台で、前期まで3期連続で2桁のマイナス成長でだったが今期は改善した。
ベンダー別の出荷金額では、前期に引き続き、富士通が首位を獲得した。2位以降の順位は日本IBM、NEC、日本HP、日立製作所で、前期から日本IBMとNECが入れ替わった。富士通はメインフレームとx86サーバが好調で、上位5社で唯一出荷金額でプラス成長だった。