日本ヒューレット・パッカード テクノロジーサービス事業統括 テクノロジーコンサルティング統括本部 統括本部長 山本久氏 |
日本ヒューレット・パッカードは2月24日、クラウドコンピューティング環境の導入を検討している企業向けのワークショップ/コンサルティングサービス6種類を発表した。
今回発表されたのは、以下の6つのサービス。
- Cloud Seminar Workshop: 2時間程度のクラウドに関する勉強会。HPの事例をベースに成功要因や失敗要因を学べる
- Converged Infrastructure Maturity Model: HPが提唱するIT環境モデル「Converged Infrastructure」をゴールに据え、50問の質問に回答しながら現状を確認し、「今何をしなければいかないのか」を整理していく
- Cloud Discovery Workshop: クラウドに対する理解レベルがある程度そろっているという前提で、コンセプトを固めるためのワークショップを実施する
- Cloudプラン策定コンサルティング: クラウドコンセプト実現のために必要なアクション(サービス定義、課金の仕組み、など)を4つのテーマに分けてプラニングする
- 導入支援(プロセス策定): クラウドコンセプトに基づいたサービスを定義する
- 導入支援(統合基盤の設計と導入): クラウド向けリソースプール型インフラ基盤の導入を進める
日本ヒューレット・パッカード テクノロジーサービス事業統括 テクノロジーコンサルティング統括本部 ソリューションビジネス推進本部 宮原猛氏 |
これらの中でも特に強調されたのが、3つめの「Cloud Discovery Workshop」(以下、CDW)。同サービスは約半日のワークショップで、事前のヒアリング結果と同社のワークショップ用テンプレートをベースに、HPのコンサルタントがモデレータを務めるかたちで進められる。参加者全員でのディスカッションを心がけているため、通常5~8名程度での進行になるという。
CDWでは、方向性の設定、変革案の模索、クラウドサービスポートフォリオの検討、ROIの設定、運用体制の検討など、9つのテーマを基にディスカッションを行い、コンセプトを固めていく。ワークショップ実施に際しては、ディスカッションの観点などが記されたパネルがテーマごとに用意され、それらを見ながらディスカッションを深めていく。
例えば、「2013年の3月までにITコスト4割削減」といった大まかな目標だけがあり、具体的なプロセスが何も見えていない状況でも、現状分析も含めて、目標を達成するための方法をさまざまな角度から模索して方向性が決められる内容になっている。「ときには、クラウドを使わないという結論になることもある」(日本ヒューレット・パッカード テクノロジーサービス事業統括 テクノロジーコンサルティング統括本部 ソリューションビジネス推進本部 宮原猛氏)と言い、目標を達成するための最善の方法について各社の事情に合わせて大きな視点で考えていくようだ。
CDWは2月24日より正式に提供が開始される。価格は個別見積り。概ね、数十万円~百万円程度になるという。