ロームは、カーオーディオやホームオーディオ用途向けサウンドプロセッサ「BD375□□シリーズ」計18機種のラインナップが完成したことを発表した。同シリーズは2009年10月より順次サンプル参考価格1000円にてサンプル出荷を開始、2010年2月からは18機種合計で月産50万個の規模で量産開始予定となっている。
18機種は、スピーカ数や音楽ソース、音響補正機能の有無などの組み合わせにより用途に応じた製品を選択することが可能となっており、音響製品の重要特性である低歪率、低雑音を実現しながら、ボリウムなどの切換え時に発生する不連続な波形を滑らかな波形に補完し、不快な切換えショック音を軽減するアドバンスド・スイッチング機能を全シリーズに採用している。
また、高級カーオーディオ向けには、狙った周波数だけを正確に調整可能なパラメトリックイコライザ、ラウドネス、サブウーハ用LPF/HPFなどの各種音響補正機能を内蔵するなど、カーオーディオの高機能化が外付け部品無しで簡単にできるLSIをラインアップに加えた。
さらに、全機種で共通のレジスタマップを使用しているため、制御マイコンのソフトウェアの大部分はそのまま使用しながら、サウンドプロセッサの変更により普及タイプから高級タイプのカーオーディオラインアップを簡単に展開することが可能だ。加えて、カスタマニーズに応じてシアターサラウンドなどホームオーディオ向け市場への応用も可能となっている。