日本ユニシス・エクセソリューションズ(以下、UEL)は、同社の主力商品である3次元統合CAD/CAMシステム「CADmeister(キャドマイスター)」に、エリジオンが開発・販売する3次元データ変換・活用ツール「CADdoctor(キャドドクター)」のエンジンを搭載することを発表した。
CADmeisterは、金型設計など製造業の現場で広く利用されている国産のCAD/CAMシステム。一方、CADdoctorは、基本的な3次元データ変換の他、不具合箇所等のデータ検証・修正、また形状編集・最適化機能など、3次元データを効率的に活用するための機能を集約したツールである。
今回は両社の協力により、CADdoctorの機能を個別のライセンスとしてCADmeisterに搭載するもので、ユーザーは自社で利用する業務プロセスに合った機能だけを選択・購入することが可能となっている。金型設計で特にユーザーからの要望の多い3つの機能について提供が準備されており、3月にリリース予定の「CADmeister V5.1」より販売が開始される。提供が準備されている3つの機能は、モデルの形状を比較し、変更形状の表示と複写などデータ流用工程を支援する「モデル比較」、境界線が近い面群を自動的にトリム・延長など変形して、結合する「ヒーリング」、リブやボスなどのフィレットを除去し、フィレット掛け前の状態に復元する「フィレットはずし」となっている。同社ではCADmeisterユーザーを対象に今後5年間で各300本、6億6千万円の売り上げを目指すとしている。