STMicroelectronicsは、独自のデジタル出力対応3軸ジャイロセンサ「L3G4200D」を発表した。量産開始は2010年第2四半期末を予定しており、単価は大量購入時で約2.9ドルとしている。
既存の3軸ジャイロは、同一シリコン上にセンサが形成されている場合でも、2個もしくは3個の独立したセンシング構造が採用されてる。同製品では、3軸すべてを単一可動部により検知する独自のコンセプトを採用。これにより、出力信号に影響をおよび劣化をおよぼす各軸間の干渉を排除することができるようになったほか、センサとASICインタフェースを4mm×4mm×1mmパッケージ上に搭載することができるようになった。
角速度検出(フルスケール)範囲は±250dps~±2000dpsを備えている。また、16ビットのデータ出力を備えているほか、設定可能なローパス/ハイパスフィルタなどの補助的デジタル機能を内蔵しており、時間の経過と温度の変化に対応した出力を実現することが可能だ。