NECエレクトロニクスは2月18日、自動車のメータ表示などダッシュボード向け8ビットマイコン14品種を製品化、「78K0/Dx2」シリーズとして順次サンプル出荷を開始することを発表した。サンプル価格は、メモリ容量や外部接続端子数により異なるが、一例として24KBのフラッシュメモリ、2KBのRAMで端子数64ピンのパッケージ品である「78K0/DE2」で400円としている。量産開始時期は2010年10月を予定、2013年10月には14品種合計で月産100万個超の量産体制を計画している。

ダッシュボード用8ビットマイコン「78K0/Dx2」のパッケージ外観

78K0/Dx2は、ゼロ点検知機能を新たに組み込んだステッピング・モーター駆動回路、各種タイマのチャネル数を従来の6チャネルから9チャネルへと増強するなど内蔵する周辺機能を強化したほか、従来製品同様にLCDドライバやCAN通信機能、サウンド・ジェネレータといった周辺機能を1チップに搭載している。

また、Silicon Storage Technology(SST)よりライセンスされたSuperFlash技術を用いたフラッシュメモリやRAMの容量、CANの有無、ステッピング・モーターのチャネル数、LCDの駆動/表示能力に応じて、14品種の中から最適製品を選択することが可能。これにより、機能とコストの最適化が可能となり、中国やインド市場に向けた車載製品を低コストで実現することが可能になるという。 なお、同社では、そうした新興市場に向けた車載マイコンの製品拡充を進めるほか、拡販活動を推し進めることで、同分野での事業拡大を狙っていくとしている。