キヤノンは、ビジネス向けインクジェットプリンタ複合機「PIXUS MX870」および「PIXUS MX350」と、プリント単機能のエントリーモデル「PIXUS iP2700」を発表した。発売はいずれも2月下旬で、価格はオープンプライスだが、キヤノンオンラインショップの販売予定価格は、「PIXUS MX870」が29,980円、「PIXUS MX350」が19,980円、「PIXUS iP2700」が7,980円となっている。いずれの機種も、Windows 2000(SP4)/XP(SP2、SP3)/Vista/7、およびMac OS X 10.4.11以降に対応する。

「PIXUS MX870」

「PIXUS MX870」は、ADF(最大35枚積載)や自動両面印刷機能が付いたA4複合機。「PIXUS MX860」の後継機で、プリンタのほか、スーパー3G対応カラーFAX、解像度が2,400×4,800のCISスキャナー&コピー機能を搭載する。今回、FAXのメモリ保存機能、スキャンデータの自動文書補正機能、新UIの液晶パネルを搭載している。また、プリントスピートもアップしており、普通紙のカラー印刷は、MX860の毎分5.6ページが、MX870では毎分6.1ページになっている。

メモリ保存機能は、受信したFAXを内蔵メモリに保存する機能。内蔵メモリのデータは、メモリカードやUSBフラッシュメモリに保存することもできる。また、プリンタに保存されているユーザー情報を付属のアプリケーションから登録・変更することが可能になっている。

操作パネルは、コピー、FAX、スキャンなどの機能をまず選び、詳細な設定を右側に進みながら順次設定していくというシンプルな構成になった。プリント開始が可能になると、スタートボタンが青く点灯し、操作をナビする。

「PIXUS MX870」の操作パネル

PCインタフェースはUSB 2.0のほか、100BASE-T対応有線LANとIEEE802.11b/g/n互換の無線LAN。外形寸法はW491×D437×H226mmで、重量は約8.3kg。インクカートリッジは、顔料ブラック+4色染料で独立インクタンク。コンパクトフラッシュカード/マイクロドライブ/メモリースティック/メモリースティックPRO/SDメモリーカード/SDHCメモリーカード/マルチメディアカードなどに対応するメモリカードスロットも備える。

新ラインナップ「PIXUS MX350」

「PIXUS MX350」

「PIXUS MX350」は、「PIXUS MX870」の機能を絞り、よりコストパフォーマンスを追求したA4複合機の新ラインナップ。プリンタ機能のほか、スーパー3G対応カラーFAX、解像度が1,200×2,400のCISスキャナ&コピー機能を搭載する。ADF(最大30枚積載)も搭載しており、プリンタ解像度はMX870の9,600×2,400dpiに対し、MX350は4,800×1,200dpi。また、MX870に比べ自動両面プリントや前面給紙カセットも省かれている。そのほか、ノズル数、インク色数、最小インク滴サイズなどに違いがある。MX870同様、FAXのメモリ保存機能、スキャンデータの自動文書補正機能、新UIの液晶パネルを搭載している。

ブラックインクは顔料系

PCインタフェースはUSB 2.0のほか、100BASE-T対応有線LANとIEEE802.11b/g/n互換の無線LANを搭載。外形寸法はW458×D415×H198mmで、重量は約8.3kg。インクカートリッジは、顔料ブラック+3色染料一体型。コンパクトフラッシュカード/マイクロドライブ/メモリースティック/メモリースティックPRO/SDメモリーカード/SDHCメモリーカード/マルチメディアカードなどに対応するメモリカードスロットも備える。

プリンタ専用のエントリーモデル「PIXUS iP2700」

「PIXUS iP2700」

「PIXUS iP2700」は、プリンタ機能のみを搭載するA4対応のエントリーモデル。最高解像度は4,800×1,200dpiで、インクカートリッジは顔料系ブラック+3色染料系一体型。PCインタフェースはUSB 2.0で、外形寸法はW445×D250×H130mm、重量は約3.4kg。