日立システムアンドサービスは2月18日、同社らが1月12日から渋谷駅周辺で実施しているエリアワンセグの実証実験において、映像コンテンツを管理するストレージサービスとして、Amazon Web Servicesが提供するクラウドストレージサービス「Simple Storage Service(S3)」を採用したことを発表した。
同実証実験は、日立システムとイッツコム、東急エージェンシーが共同で行っているエリア限定のワンセグ情報配信実験で、駅前という複雑な都市空間における効率的な電波伝搬方式を検証するもの。現在、携帯電話などのワンセグ機能付き端末に向けて地域情報やイベント情報などを配信している。今回、この配信情報で使用する映像コンテンツの格納ストレージとしてAWS S3を採用、パブリッククラウドを介した大規模なコンテンツ管理事例として注目される。
日立システムは、AWS S3を採用するメリットとして、従量課金モデルによるコスト低減、システムの短期構築および導入、システム管理の運用性向上、複数ストレージを設定することによる性能および信頼性の確保、などを挙げている。