Texas Instrumentsは、IEEE 802.11n、GPS、FM送受信,Bluetoothの4種類の無線通信機能を1チップに集積したソリューション「WiLink 7.0」を発表した。

同ソリューションは、すべての通信機能を65nmプロセスにて集積したことにより、従来ソリューション比でチップコストを30%削減できるようになったほか、サイズを50%縮小することに成功した。

また、Wi-Fi、Bluetooth、Bluetooth Low Energyでコア内部の通信を改善、パケットスケジューリングを最適化することにより、より多くの通信機能の同時処理を可能とした。

さらに、GPSコアでは、マルチパスの分解能エンジンと先端アルゴリズムを組み合わせたことにより干渉を減らすことに成功したほか、オンチップ・ポジション・エンジンによりデバイスのホストプロセッサとの統合を簡素化した。加えて、ロケーション・バッファリングとジオフェンシングが独立していることから、ホストプロセッサの負荷と電力消費量を削減することができる。

すでに主要OEM向けにサンプル出荷が開始されており、同ソリューション採用のデバイスも2010年中に市場投入される予定となっている。