Steve Souders - High Performance Web Sites |
GoogleのSteve Souders氏がHigh Performance Web SitesにおいてHigh Performance Web Sites :: Browser Performance Wishlistのタイトルのもとブラウザがパフォーマンスを向上させるために実施すべき改善内容をまとめている。IE、Firefox、Safari、Chrome、Operaという主要ブラウザに対して19の項目がある。まとめられている内容は次のとおり。なお、上にエントリされている項目ほど重要度が高いと説明がある。
IE | Firefox | Safari | Chrome | Opera | |
---|---|---|---|---|---|
スクリプトダウンロードで他のダウンロードをブロックしない | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
SCRIPTタグにおける属性の実装(DEFER、ASYNC、POSTONLOAD) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
リソースパッケージ実装 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
CSS border-radius実装 | ◯ | ||||
HTTP 301/302レスポンスに対するキャッシュ実装 | ◯ | ◯ | ◯ | ||
LINK PREFETCH機能実装 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
Webタイミングプロトコルの実装 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
共通プロトコルのもとでのリモートJSデバッギング機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Web Socketsの実装 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
HTML5 Historyの実装 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
アンカーピングの実装 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
XMLHttpRequestプログレッシブレスポンスハンドリングの実装 | ◯ | ◯ | |||
インラインスクリプトとCSS処理の改善 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
インラインスクリプトに対するSCRIPT DEFERの実装 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
@importの改善 | ◯ | ||||
@font-faceの改善 | ◯ | ||||
CSSとiframe処理の改善 | ◯ | ◯ | |||
ペイントイベントの実装 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
ダブルダウンロード問題の改善 | ◯ |
なおこのまとめとは別に、次の2つも紹介されている。まだ登場したばかりであるためリストには含めていないものの、重要度としては先に紹介した19よりも次の2つの方が高いという認識のようだ。
IE | Firefox | Safari | Chrome | Opera | |
---|---|---|---|---|---|
SPDY | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
FRAGタグ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
これらはブラウザの動作を高速化するための要望リストとしてまとめられているが、主要ブラウザの機能対応リストとして役に立つ。まとめられている内容に関連する記事は次のとおり。
- HTTPにもGoogleのメス、通信プロトコル「SPDY」でWeb高速化
- すべてZIPにまとめて高速化、Firefox 3.7で対応
- CSSグラデーションを使ってクールなボタンをつくる方法
- 【レポート】"CSS3/HTML5、各ブラウザはどこまで対応?" を、確かめられる「Modernizr」
- Opera Dragonfly、リモートデバッグ用通信プロトコル公開
- 【ハウツー】新星Webブラウザ「Google Chrome」に付属の2デバッガを使いこなそう
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- Firefox 3.6、フォントによるデザイン差異を縮小
- ハイパフォーマンスWebサイト、最新のブラウザ事情5シリーズ
Steve Souders氏はGoogleに務める以前はYahoo!でYSlowの開発に従事。Chief Performance Yahoo!だった人。Webページの高速化に関する開発に携わっており、特にHTMLやHTTP、JavaScript関連の高速化技術に定評がある。