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英国において、政府機関におけるIE6の利用をとりやめ、より新しいバージョンへ更新するように働きかけるための電子署名が開始された。1日に開始されたばかりだが、すでに6,000近い署名が集まっている。フランス当局とドイツ当局、オーストリア当局はすでに勧告を発表しており、今回英国ではじまった署名活動は英国政府に対しても同様の取り組みを実施するように促す狙いがあるとみられる。

ブラウザに関連する技術流動はきわめて速い。政府機関におけるIT関連技術への取り組みはそもそも遅い傾向があるものの、技術流動の速さもあってか政府機関では依然としてIE6を使いつづけるという状況にある。なお、IE6は依然としてバージョン別で第2のシェアを誇るなど、政府機関に限らない状況でもある。こうした状況は今回IE6に脆弱性が発見されたケースのようにセキュリティ上のリスクを生む可能性があることと、政府機関向けにシステムを開発するベンダが依然としてIE6対応を実施しなければならなくなるという問題を含んでいる。

UK Citizens Petition For Government IE6 Upgrade - SitePointでは今回の英国の動きを紹介し、応募機関が2011年2月1日までと長いこと、仮に多くの署名が集まったとしても、Microsoftのサポートが切れる2014年に合わせて3年計画でのアップグレードプランが発表されるだけかもしれないと疑問を呈しつつも、こうした取り組みは人々を説得するうえで効果的だろうと説明している。