NECエレクトロニクスは2月8日、携帯マルチメディアプレーヤをはじめとするモバイルAV機器向けにHDコンテンツの再生や3Dグラフィックス表示などを可能とするシステムLSI「EMMA Mobile/EV」を開発、2010年7月よりサンプル出荷を開始することを発表した。サンプル価格は5,000円で、2010年12月からの量産を予定。2011年には月産100万個の生産を計画している。
同製品は、ARMのCPUコア「ARM Cortex-A9」を1つ搭載した「EMMA Mobile/EV1」と、同2つ搭載の「EMMA Mobile/EV2」の2品種を用意。MPEG-2やMPEG-4、H.264などのHD(1080p)再生などが可能ながら、自動クロック制御技術やオンチップ電源スイッチ技術などの独自の低消費電力化技術を活用することで従来品(EMMA Mobile 1)比で約30%の低消費電力化を実現している。
また、EV2にはImagination Technologies(IMG)の3Dグラフィックスコア「POWERVR SGX530」(200MHz)を内蔵。これにより、1秒あたり14.7Mポリゴンの3D性能、500Mピクセルの性能を実現し、立体的なユーザーインタフェースの構築が可能となっている。