富士フイルムは、オフセット印刷用刷版材料「サーマルCTP版」で、「カーボンフットプリント」の表示の使用許諾を得たと発表。今春発売予定の、環境配慮設計プレート「ECONEX XP-F」より表示を進めていくとのこと。
同社は、これまでも環境負荷の軽減や省資源を目的とした環境配慮設計に取り組み、印刷用刷版材料においては、吉田南工場のPS版/CTP版生産工程で発生するテストサンプルや端材など製品として使用されない廃材アルミニウムを再び同じ製品に再生する「クローズドループリサイクル体制」を推進するなど、CO2排出量の軽減を実現。
平成21年からは、経済産業省および関係省庁が推進する「カーボンフットプリント制度試行事業」に参加、カーボンフットプリント普及に向けた活動を実施している。
カーボンフットプリントは、製品の原材料調達、生産、流通・販売、使用・維持管理、廃棄・リサイクルまで、ライフサイクル全体の温室効果ガスをCO2量に換算し、マークを使って分かりやすく表示するという内容。このたび、サーマルCTP版で「カーボンフットプリント」マークの使用許諾を受け、従来品よりも現像液の補充量を最大40%削減し世界トップクラスの低廃液量を実現する「ECONEX XP-F」から同マークを表示していき、順次「ECONEX XP-F」以外のサーマルCTP版での表示も展開していく予定とのこと。