GumblarによるWebサイト改ざん被害が大きなニュースとして取り上げられているが、ネットユーザ各個人の"ネットリスク"に対する意識はどうなっているだろうか。ニワンゴは3日、動画共有サイト「ニコニコ動画(9)」で実施した『ネット上のリスクについて』のアンケート調査結果を発表した。ウイルス対策への意識の高さが見られる一方、複数サービスでパスワードを流用する実態などが浮き彫りとなっている。
今回同社が実施したアンケートは、ウイルス対策/ Webサービスのパスワード設定/ 悪質なリンクへの対処/ ソーシャルメディア上での不用意な告白などに関するユーザの意識を探るもの。2月2日に実施され、71,274件の回答を得た。
ウイルス対策ソフトの導入率は83.8%。未導入の約2割はその理由に「設定するのが面倒(47.8%)」「値段が手頃でない(38.9%)」などを挙げ、そのうち男性ユーザは女性にくらべて"動作速度の低下"を気にする向きが見られたという。
また、昨今複数のWebサービスを利用することは当たり前の状況となっているが、サービスごとに設定するパスワードに関する調査も実施。「ほとんどのサービスで同じものを使用(55.1%)」「すべてのサービスで同じものを使用(15.9%)」と、7割以上のユーザが同一パスワードを使い回しているという結果となった。パスワードの強度は、「やや単純(40.8%)」と「やや複雑(40.6%)」がほぼ同率となっている。
このほか、悪質なリンクについては、46.3%がアクセス経験があるとし、78.0%がその存在を意識していると回答した。SNSやブログが炎上するきっかけのひとつである"悪事の公開"については、9割近いユーザが否定(全くない/75.4%・ほとんどない/12.1%)。年代別に見ると、「全くない」と回答した割合は、30代が81.2%と「他の年代に比べやや抜きん出て」(同社)いるとしている。
アンケートの詳細はこちらで確認できる。下記は動画で見るアンケート結果。