文化庁、国立新美術館、CG-ARTS協会は、メディア芸術の今を体験できるフェスティバル「第13回文化庁メディア芸術祭」を国立新美術館にて開催している。開催期間は2月14日まで。入場は無料。

第13回文化庁メディア芸術祭では、iPhone/iPod touchを使った新しい試みも行われている

1997年から始まった文化庁メディア芸術祭は、海外でも「JapanMedia Arts Festival」として知られる、アジアを代表するメディア芸術の祭典。13回目となる今回は、54カ国・地域から2,592点集まった応募作品のなかから受賞作品と審査委員会推薦作品に選ばれた約180点を展示、紹介する。今年の展示作品の傾向としては、「自然と人間の関係」や「歴史のなかでの人間性」、「メディアと身体性」などをテーマにしたスケールの大きな作品が多く選ばれていることが挙げられるという。また、会期中には、受賞者と審査委員による「受賞者シンポジウム」や「学生CGコンテスト受賞作品展」、海外のメディア芸術の祭典を紹介する「Media Art in the World」、学生がミュージックビデオを共同制作するワークショップ「学生MVコラボレーション」なども行われる。

そのほか、iPhone/iPod touchを使った公式ナビゲーションアプリも登場し、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門の受賞24作品、功労賞、特別功労賞の受賞者の作品解説や受賞理由を閲覧可能となっている。

第13回メディア芸術祭最優秀・優秀作品一覧

アート部門大賞

エンターテインメント部門大賞

『growth modeling device』
David BOWEN
(C)David BOWEN

『日々の音色』
ナカムラ マギコ / 中村 将良 / 川村 真司 / Hal KIRKLAND
(C)2009 Zealot Co.,ltd / Neutral Nine Records

アニメーション部門大賞

『サマーウォーズ』
細田守
(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS

マンガ部門大賞

『ヴィンランド・サガ』
幸村誠
(C)幸村誠/講談社

アート部門優秀賞

『Mr. Lee Experiment』
Mr. Lee Experiment 制作チーム代表 Junghwan SUNG
(C)Junghwan Sung

『Nemo Observatorium』
Lawrence MALSTAF
(C)Lawrence MALSTAF

アート部門優秀賞

『SEKILALA』
志村 諭佳 / 志村 健太郎(SHIMURABROS.)
(C)SHIMURABROS.

『Braun Tube Jazz Band』
和田永
(C)2009 和田永. All rights reserved.

エンターテインメント部門優秀賞

『NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム』
NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム 開発チーム代表 松山洋
(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ(C)2008 NBGI

『電気グルーヴ/Fake It!』
田中秀幸
(C)2008 Ki/oon Records Inc.

エンターテインメント部門優秀賞

『LOVE DISTANCE』
伊藤直樹
(C)相模ゴム工業株式会社

『scoreLight』
Alvaro CASSINELLI / 真鍋 大度 / 栗原 優作 / Alexis ZERROUG
(C)Alvaro CASSINELLI

アニメーション部門優秀賞

『屋根裏のポムネンカ』
Jiri BARTA
(C)BIO ILLUSION s.r.o.

アニメーション部門優秀賞

『東京マグニチュード8.0』
橘 正紀
(C)東京マグニチュード8.0製作委員会

アニメーション部門優秀賞

『The Cable Car』
Claudius GENTINETTA / Frank BRAUN
(C)Claudius Gentinetta

アニメーション部門優秀賞

『電信柱エレミの恋』
中田 秀人(ソバットシアター)
(C)ソバットシアター

マンガ部門優秀賞

『イムリ』
三宅乱丈
(C)Miyake Ranjyo

マンガ部門優秀賞

『海獣の子供』
五十嵐大介
(C)五十嵐大介/小学館IKKI

マンガ部門優秀賞

『この世界の片隅に』
こうの史代
(C)こうの史代/双葉社

マンガ部門優秀賞

『へうげもの』
山田芳裕
(C)山田芳裕/講談社

第13回メディア芸術祭

開催日時 2010年2月3日~2月14日(2月9日は休館)
10:00~18:00(金曜日のみ、20:00まで)
会場 国立新美術館
料金 無料