Texas Instruments(TI)は、ポータブルコンシューマ機器、商用および工業用の各種アプリケーション向けに、全機能内蔵バッテリー残量計測IC「bq3060」を発表した。すでに量産出荷を開始しており、1,000個受注時の単価は参考価格で3.55ドルとなっている。

バッテリ残量計測IC「bq3060」

同製品は、7.8mm×6.4mmの24ピンTSSOPパッケージで提供され、既存のハイエンドバッテリー残量計測ICと比較して、スマートバッテリーのソリューション全体サイズを約50%低減することが可能だ。

また、CEDV(補償付き放電終了電圧)方式により精密な残量計測が可能なほか、低消費電力モードでは69μA未満の駆動を実現。

さらに、SHA-1認証アルゴリズムを内蔵しており、OEM各社においてホストとバッテリーの互換性確認機能が活用でき、安全性を高めることが可能だ。

加えて、400kHzプログラミング・オプションを持つ2線式SMBus 1.1インタフェースをサポート。これにより、設計期間の短縮およびバッテリパックの試験の迅速化が可能となる。