Analog Devices(ADI)は、DC/DCコンバータ絶縁技術を搭載した4チャネル・デジタルアイソレータ「ADuM540xW」ファミリを発表した。
同製品は、オートモーティブや産業用機器、医用機器、電源機器、民生用機器などの広範囲なアプリケーション向けに3億チャネル以上の出荷実績を持つ同社独自のチップスケール・マイクロトランス技術「iCoupler」を採用したほか、独自の集積化したDC/DCコンバータ絶縁技術「isoPower」も組み込んでおり、5V出力で最大500mWの絶縁電源を提供することが可能だ。
ハイブリッドカー(HEV)では、同製品を活用することで、バッテリからの電源供給なしでアイソレーション・バリアを超えた電源転送とバッテリ監視が可能となる。また、外付けのDC/DCコンバータとペアにしたフォトカプラのような個別部品ソリューションと異なり、部品を10mm×10mmの表面実装パッケージに集積しているため、基板面積を最大70%、コストを50%削減することが可能だ。 AEC-Q100による-40~+105℃の自動車用温度規格認証を取得しており、HEVモータドライブやバッテリマネジメントシステムでの活用も可能。データレートは最大25Mbpsで、アイソレータの両サイドともに4.5Vから5.5Vの電源電圧範囲で動作する。
すでにサンプル出荷を開始しており、1万個受注時の単価は5.75ドルとなっている。