キヤノンは、同社が現在開発している業務用ビデオカメラに、MPEG-2フルHD(4:2:2)のファイルベース記録形式を新たに採用すると発表した。
映像の圧縮方式には、1,920×1,080画素のフルハイビジョンに対応したMPEG-2フルHD(MPEG-2 422P@HL準拠)を採用。色解像度は、HDV規格(DVテープを用いたHD記録フォーマット)などが採用している4:2:0と比較して2倍に高めることが可能だとしている。また、HDV規格のビットレートが約25Mbpsであるのに対し、この記録形式では最高50Mbpsでのデータ記録が可能で、より高品位な映像を記録できる。また、加工や編集などの作業性にも優れ、幅広い映像産業での運用に適しているという。
これに伴い同社では、映像産業で幅広く使用されている主要な映像編集・加工ソフトウェアに対応するべく、アドビシステムズ、アップル、Avid Technology、Grass Valleyなどの各社と協力し、準備を進めている。また、今後の映像産業関連イベントではサンプル映像および取り込みから編集までの流れを紹介するデモを実施する予定となっている。