アーク情報システムは、元の手本となるリファレンス画像と、それに対する編集や加工を施した後の画像(評価画像)などを比較し、各種の画質評価をビジュアルで確認することが可能なWindows XP/Vista向けソフトウェア「MP-1000QC」を2月1日より販売開始したことを発表した。価格は基本セットで50万円から。

画質評価をビジュアライズ化できる「MP-1000QC」

同ソフトは、画像の品質評価が必要な業務向けアプリで、映像制作における撮影映像と編集後の映像の画質比較をはじめ、デジタルカメラやビデオカメラなどの開発・製造の現場における性能評価(画質評価)など、さまざまな専門的な画像比較作業をより手軽に行うことを目的として開発されたす。

これにより、評価基準が標準化しにくい目視での評価や、値の読み取りや集計(結果の加工)が必要となるアナライザなどの専門機器に比べ、効率的な画質評価を行うことが可能となる。

同システムは、KDDI研究所が開発したライブラリ「Full Reference 型 高精度客観評価アルゴリズム」を搭載。主観評価実験によって得られる映像の知覚品質DSCQSを測定(相関0.90)することができ、評価値をグラフ化し画質劣化の原因となるフレームを検出するなど、各種評価値をビジュアル的に確認・評価することが可能だ。

また、エンコーダなど他のアプリと連携させることで、画像の一括処理(フォルダごとの管理)や評価結果からエンコードのパラメータを変えて再処理を自動的に行うこともでき、さらにはオプションでGPGPUにも対応する。

評価値をグラフ表示し、画質劣化の原因となるフレームを検出

リファレンス画像、評価画像、差分画像、PSNR分布画像などをフレーム単位に表示