独SAPは1月26日(現地時間)、米Gartnerによる「Magic Quadrant for Corporate Performance Management Suites」レポートにおいて「リーダー・クアドラント」に位置付けられたことを発表した。
Magic Quadrantは、特定の時点または期間における市場の状況を図表化したもので、同レポートには、Gartnerが対象市場について同社が定める基準に照らして特定ベンダーを評価した分析結果が示される。
CPM(Corporate Performance Management)はGartnerが提唱している概念で、同社では「企業がビジネスパフォーマンスを測定・監視・管理するためのプロセス、方法論、評価尺度、テクノロジーを包含した概念」と定義している。
Gartnerは「リーダー」について、CPM分野で卓越した実績を上げ、幅広く厚みのあるCPM製品機能に加え、さまざまなCPM戦略をサポートするための全社規模での導入を提供できる、としている。リーダーは、買い手が賛同する事業案を明確に提供することができ、世界規模で展開するための実現可能性と実行能力を備えている。
SAPはCPM製品として、「SAP BusinessObjects Enterprise Performance Management(EPM)」を提供している。同製品を用いることで、企業の戦略的な連携が強化されて正確な業績予測が可能になり、自信を持って意思決定が下せるようになる。同製品はSAPおよびSAP以外の環境の双方に対応しており、財務、サプライチェーン、調達などのあらゆる事業部門向けに最適化されている。
また最近、「SAP BusinessObjects Sustainability Performance Management」が発表されたことで、製品ポートフォリオがさらに強化された。BusinessObjects EPMは、企業の戦略と実践のギャップ縮小を促進させるため、「SAP BusinessObjects business intelligence」や「SAP BusinessObjects Governance, Risk, and Compliance」とも統合されている。