フィンランドNokiaは1月28日(現地時間)、2009年第4四半期(10月-12月期)および2009年の業績報告を発表した。同四半期、売上高は119億8800万ユーロ(約1兆5109億円)で前年同期比5%減となったが、推定シェアは39%となり前年同期および第3四半期から改善した。
第4四半期の売上高は前年同期比5.3%減少し119億8800万ユーロ、純利益は9億4800万ユーロ(約1194億円)、解雇を含むコスト削減対策の効果もあって、前年同期から65%増加した。1株あたり利益は前年同期比3.8%減の0.25ユーロ(約32円)。
同期の携帯電話販売台数は、前年同期比12%増の1億2690万台。Nokiaでは世界の携帯電話出荷台数を前年同期比8%増の3億2900万台とみており、業界平均を上回る成長となった。推定シェアは39%で、これも前年同期の37%から2ポイント改善した。同社が"コンバージド"とするスマートフォン分野のシェアは40%、これも第3四半期の35%から5ポイント増となる。平均販売価格(ASP)は63ユーロで、前年同期の71ユーロからは低下したが、前四半期(第3四半期)の62ユーロからは上昇した。
同社は同期、スマートフォンとしては、Maemoベースの「Nokia N900」を初め、「Nokia X6」「Nokia N97 mini」「Nokia E72」などを投入している。
だが課題は残る。分野別には、デバイス・サービスの売上高が81億7900万ユーロ(約1兆308億円)で前年同期から0.5%増加したのに対し、インフラのNokia Siemens Networkは同16.5%減で全体の足を引っ張った。地域別でも、成長市場の北米での販売台数が前年同期比7.3%減となった。中国、中東・アフリカはそれぞれ前年同期から36.4%、33.5%で増加し、全体の業績を牽引した。