NTTデータは1月22日、クラウドサービス「BizCloud」の2010年4月からの提供開始に先駆け、プライベートクラウド、コミュニティクラウドを構築する「クラウド構築・運用サービス」の一部サービスを2010年2月より提供開始すると発表した。
BizCloudでは、企業向けにクラウド導入をトータルに支援する2つのメニューを提供する。1つはクラウド構築・運用サービスで、顧客の要件に合わせたプライベートクラウドや特定の顧客による共同利用型のコミュニティクラウドを提供する。もう1つはクラウドプラットフォームサービスで、顧客が共同で利用するパブリッククラウドを提供する。
クラウド構築・運用サービスでは、「最適化コンサル」「マイグレーション」「クラウド構築」「運用管理」の4つのサービスが提供されるが、これらのうち、「最適化コンサル」と「マイグレーション」が先行して2月から提供が開始される。
最適化コンサルサービスは、IT基盤のクラウド適用の検討に加え、顧客の経営・事業の戦略や方針の実現に向け、「経営戦略」「業務オペレーション」「IT(情報システム、ITマネジメント)」の3つの視点を組み合わせて業務のあるべき姿を描き、変革を行うためのロードマップを策定する。
マイグレーションサービスでは、コンサルティングから移植後の動作試験までの全工程を通じたマイグレーションサービスを提供する。
残りの「クラウド構築」と「運用管理」は4月から提供が開始される。クラウド構築サービスは、ファシリティ、ネットワーク、ソフトウェア、ハードウェアを含め、プライベート/コミュニティクラウドとしての共通基盤環境を構築する。この共通基盤環境は売り切りと運用管理サービスをセットとしたサービス(利用料課金)の2つの形態で提供される。
運用管理サービスは、共通の運用管理基盤の下、リモートによる運用サービス、プロビジョニング、システム投資タイミングの見える化の実施など、各種クラウドサービスに対して一元的な運用管理サービスを提供する。