米Googleは1月21日(米国時間)、2009年第4四半期(09年10月-12月)決算を発表した。売上高が前年同期比17%の伸びとなり、景気低迷期のコスト見直しとの相乗効果で20億ドル近い純利益を達成した。世界的に厳しい経済状況が続いた09年を好業績で締めくくり、CEOのEric Schmidt氏は「2010年に突入しても、インターネットに対するわれわれの楽観的な見方は変わらない」とコメントしている。
第4四半期の売上高は66億7000万ドルで前年同期比17%増。会計原則 (GAAP) ベースの純利益は19億7000万ドルで、希薄化後1株あたりの利益(EPS)は6.13ドル。昨年は3億8200万ドル(GAAP EPS: 1.21ドル)だった。これはAOLとClearwireへの投資にともなう減損処理が影響したためだ。非GAAPベースの純利益は21億9000万ドル(非GAAP EPS: 6.79ドル)。前年同期は16億2000万ドル(同5.10ドル)だった。
売上高の内訳は、Googleのサイトからの売上げが全体の66%となる44億2000万ドル (前年同期比16%増)。Googleネットワークと呼ばれるAdSenseプログラムを通じたパートナーサイトからの売上高は、全体の31%の20億4000万ドル (同21%増)だった。TAC (トラフィック獲得費用) は17億2000万ドルで、前年同期の14億8000万ドルから増加した。TACの広告収入全体に対する比率は前年同期と同じ27%。ペイドクリックは前年同期から13%増、前期から9%増だった。
2009年通期では売上高が236億5000万ドルで、前年の218億ドルから9%増。純利益は65億2000万ドル。前年は42億3000万ドルだった。