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Matthew Magain氏がSitePointにおいてMocking Up with Mockingbirdのタイトルのもと、WebサイトやWebアプリケーション向けのデザインワイヤフレーム作成用WebアプリケーションMockingbirdを紹介している。Mockingbirdはオンラインでそのまま利用できるアプリケーション。作成するだけならユーザ登録も不要。システムはCappuccinoを使って開発されており、SafariやFirefox、Chromeで利用できると説明されている。
ワイヤフレームはWebサイトやWebアプリケーションを開発する際の最初のデザイン案を作成する場合に使われるもの。Mockingbirdはブラウザからアクセスするだけで利用でき、ある程度の量のデザインアイテムも最初から提供されている。複数ページへの対応や使いやすいグリッド機能なども注目に値する。保存する段階でアカウントの登録とログインが必要となるが、要求されるのは電子メールアドレスだけで簡単に登録できる。登録後はPDFやPNGへのエキスポート、データの共有サービスが利用できるようになる。
Mocking Up with MockingbirdではMockingbirdの優れている点や検討点もまとまっており参考になる。
Mockingbirdの優れているところ |
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今のところ無償。ベータ版になったらどうなるかわからないが、今のところほかのサービスと異なり無償で利用できる。 |
Cappuccinoで開発されておりクロスプラットフォーム・クロスブラウザで利用できる。 |
ページ間リンク機能が提供されている。ほかの類似アプリと比較してもっとも優れたポイントでありとても使いやすい。 |
データを保存するまで登録することなく利用できる。登録で要求されるのはメールアドレスだけであり、その操作はとてもスムーズ。 |
データ共有が可能。データ共有機能を有効にするとURLが生成されるため、これを顧客やテストユーザへ送信するだけでいい。 |
アンドゥ機能が使いやすい。回数制限のないアンドゥが可能であり、デスクトップアプリケーションと同じようにCtrl-zやCmd-zでのアンドゥが可能。 |
スマートグリッド機能が提供されている。水平方向や垂直方向での位置設定が実施しやすい。 |
今後の改善要望 |
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Mockingbirdはまるでデスクトップアプリケーションのように作業ができる。結果として、遅いPCではまともに使えないといった状況になる可能性がある。これはCappuccinoフレームワークを使っていることから生まれている問題だと考えられる。 |
アイテムのレイヤが提供されていない。「Front」および「Back」しか指定できない。より細かい階層の上下移動ができるような機能を追加してはどうか。 |
ワイヤフレームが表示領域に収まっている場合にはドラッグやリサイズはうまく動くが、その領域をこえはじめるとフラストレーションのたまる動きをすることがある。 |
Mockingbirdにデータを保存する以外に、それらをエクスポートする機能が提供されていない。将来この部分は有償サービスになるのではないかとみられる。 |
操作のUIに若干混乱する部分がある。 |