日立製作所は1月21日、インターネットや企業内ネットワークで提供されるWebアプリケーションと、音声・映像・データなどの通信サービスを容易に連携するソフトウェア「NGNアプリケーションアダプタ」を1月25日から販売開始すると発表した。

同製品の対象は、通信事業者のアプリケーション開発部門や企業の情報システム部門などのサービス提供者。

同製品は、Webアプリケーション出す指示をトリガーに、接続したい2端末を呼び出して接続するといった一連のSIP通信制御を、自動で実行することを可能にする。

NGNアプリケーションアダプタの仕組み

Webアプリケーションからテレコム機能を利用するためのインタフェースとしては、WebサービスのAPIとして広く知られている「Parlay X」に準拠したSOAPインタフェースが提供されている。加えて、同製品はSIPの複雑な通信処理を代行するため、アプリケーション開発者はSIPを意識することなく、Webアプリケーションにテレコム機能を容易に組み込むことができ、開発期間の短縮が実現される。

また、第三者呼制御機能が提供されているため、Webアプリケーションと通信機能を連携させることで、Web上の画面に表示した相手先電話番号をクリックするだけで相手に電話をかけられるアプリケーションの開発が簡単に行える。

第三者呼制御機能の活用例

同製品は、NGN(次世代ネットワーク)上のサービスにも対応可能であり、東日本電信電話と西日本電信電話が提供するNGNサービスについて動作確認が済んでいる。価格は210万円から(税別)。