米マイクロソフトは19日(現地時間)、AV機器の開発・製造・販売などを行う船井電機と、現行および将来製品の開発力強化を目的とする特許クロスライセンスの契約を締結したことを発表した。

この契約は、マイクロソフトのIP(知的財産)ライセンスプログラムに基づくもので、毎年数十億ドルにおよぶ同社の研究開発投資により生まれた特許ポートフォリオやIPポートフォリオを利用する権利を提供することを目的としている。これまでにニコン、パイオニア、セイコーエプソン、東芝などの大手企業をはじめ、600件以上のライセンス契約を締結している。

マイクロソフトのIntellectual Property & Licensing担当ゼネラルマネージャーDavid Kaefer氏は、「コンシューマーは、これまで主にPCでしか経験できなかったエクスペリエンスをテレビに求めるようになってきました。船井電機のような確かな実績を持つ業界リーダーとの間でこれらの革新技術を共有できることを、歓迎しています」と述べている。

船井電機は米国内でPhilips、Magnavox等のブランドの液晶テレビを製造している。両社ではこの契約により、それぞれが保有する特許ポートフォリオの相互利用をさらに拡大する方針だ。